不動産コラム
2025年4月15日
オフィス清掃の頻度・業者選定・契約時の確認事項|名古屋の貸事務所運用ガイド

オフィス清掃は、入居中の業務環境維持だけでなく、賃貸借契約上の原状回復義務や共用部の清掃区分とも関係するため、物件契約時に「どこまでをテナント側で行うか」を整理しておく必要があります。日常清掃と定期清掃の住み分け、業者選定の観点、契約書面で確認すべき項目を押さえておくことで、入居後のトラブルを防ぎやすくなります。
本稿では、名古屋市内で貸事務所・貸店舗を借りる事業者の方向けに、オフィス清掃の基本的な区分、頻度の考え方、業者を選ぶ際の確認項目、契約内容と清掃に関わるトラブルへの備えを整理しました。物件選定や契約書のレビュー時に併せて確認しておきたい観点をまとめています。
オフィス清掃は、入居中の業務環境維持だけでなく、賃貸借契約上の原状回復義務や共用部の清掃区分とも関係するため、物件契約時に「どこまでをテナント側で行うか」を整理しておく必要があります。日常清掃と定期清掃の住み分け、業者選定の観点、契約書面で確認すべき項目を押さえておくことで、入居後のトラブルを防ぎやすくなります。
本稿では、名古屋市内で貸事務所・貸店舗を借りる事業者の方向けに、オフィス清掃の基本的な区分、頻度の考え方、業者を選ぶ際の確認項目、契約内容と清掃に関わるトラブルへの備えを整理しました。物件選定や契約書のレビュー時に併せて確認しておきたい観点をまとめています。
オフィス清掃の基本区分
オフィスビルの清掃は、ビル管理会社・オーナー側で行う共用部清掃と、テナント側で手配する専有部清掃に大別されます。賃貸借契約書や管理規約に「共用部の清掃は管理費に含む」旨の記載がある一方、専有部内の床・什器・トイレ・給湯室などはテナント負担となるケースが多く、契約前に範囲を確認することが重要です。
日常清掃と定期清掃の違い
清掃業者に依頼する場合、サービスは大きく2種類に分かれます。
- 日常清掃:平日もしくは週数回の頻度で、ゴミ回収・床の掃き拭き・トイレ・給湯室の清掃など、毎日の業務環境維持を目的とする作業
- 定期清掃:月1回〜数か月に1回の頻度で、床面のワックスがけ・カーペット洗浄・窓ガラス清掃・空調機フィルター清掃など、日常清掃では対応しにくい部分を行う作業
規模の大きいオフィスでは両者を組み合わせ、小規模オフィスでは定期清掃のみを契約してテナント自身で日常的なゴミ出し等を行うパターンもあります。執務スペースの広さや来客頻度に合わせて頻度を設計します。
スポット清掃・特別清掃
移転時や繁忙期前、来客対応前など、特定のタイミングで実施するスポット清掃もあります。エアコン洗浄、絨毯のシミ抜き、什器の什器移動を伴う床洗浄など、定期メニューに含まれない作業は個別見積もりとなることが一般的です。
清掃頻度の考え方
頻度の最適解は、業態・在席人数・来客頻度・床材によって変わります。一律の「正解」は存在しないため、以下の観点でテナント側の運用に合わせて検討します。
頻度を決める観点
- 従業員数と在席密度(密度が高いほどゴミ・ホコリの発生量が増える)
- 来客頻度・打ち合わせスペースの利用頻度
- 飲食可否(社内で飲食を行う場合は給湯室・ゴミ回収頻度を高める必要)
- 床材(タイルカーペットは定期的なバキューム・スポット洗浄、長尺シートはワックス管理が必要)
- 共用部清掃の頻度・水準(共用部が清掃されていれば執務室の依頼内容を絞り込みやすい)
季節要因
梅雨・夏期はカビや菌の繁殖、冬期は乾燥に伴うホコリの拡散、花粉時期はエアコンフィルター由来のアレル物質など、季節ごとに気を付ける項目が変わります。年単位の清掃計画にエアコン洗浄や大掃除の枠を組み込んでおくと、繁忙期に慌てずに済みます。
業者を選ぶ際の確認項目
対応エリアと作業可能時間帯
名古屋市内のオフィスビルでは、入退館ルールにより夜間・早朝の作業のみ可能なケース、日中作業に制限があるケース、土日のみ受付可能なケースがあります。物件側の運用ルールに業者の作業時間帯が合うかを最初に確認します。
作業範囲・回数の明文化
見積書・契約書に作業内容(作業箇所・作業時間・使用資機材)が具体的に記載されているかを確認します。「フロア清掃一式」のような曖昧な表記は、追加請求や不履行の温床になりやすいため、可能であれば作業項目別にチェックリスト形式で残してもらいます。
料金体系・追加費用の発生条件
基本料金に含まれる範囲と、別途料金となる作業(エアコン洗浄、什器移動を伴う作業、廃棄物処理など)の境界線を確認します。月額固定型かスポット型か、契約期間と解約条件、消費資材費の負担区分も整理しておきます。
損害保険・賠償責任
清掃中に什器・OA機器・建材を破損した場合の責任分担を確認します。業者側で賠償責任保険に加入しているか、保険の補償上限額がオフィス内資産の規模に対して妥当かを事前に確認しておくと安全です。
セキュリティ対応
無人時間帯の鍵の受け渡し、入退館管理、機密情報を扱うエリアへの立ち入り可否、作業員の身元確認など、テナント側のセキュリティ要件に対応できるかを確認します。法人向けに守秘義務契約(NDA)を交わせる業者であれば、機密性の高い業務にも対応しやすくなります。
清掃と賃貸借契約・原状回復の関係
入居中の清掃義務
多くの賃貸借契約書には、専有部を善良な管理者として清潔に保つ義務(善管注意義務)が記載されています。重大な汚損や設備劣化を放置すると、原状回復時の費用増や契約解除事由になり得るため、定期的な清掃で状態を維持しておく方が結果的にコストを抑えやすくなります。
退去時クリーニングの取り扱い
事業用賃貸では、退去時のクリーニング費用がテナント負担となる契約条項が一般的です。指定業者がいるか、テナント側で業者を手配できるか、見積もりを事前に提示してもらえるかを契約締結時に確認しておきます。入居中に定期清掃を継続している場合は、退去時のクリーニング範囲を抑えられるケースもあるため、業者と退去前点検の計画を相談しておくと無駄が出にくくなります。
共用部清掃の管理費区分
エントランス、エレベーター、トイレ(階共用の場合)、廊下などの共用部清掃は通常、ビル管理会社が行い管理費から拠出されます。共用部のグレード感は来客時の印象を左右するため、内見時に共用部の状態を確認しておくと、ビル運営の質を測る指標になります。
よくあるトラブルと予防策
契約内容と実作業の食い違い
「契約書に書いた作業が省略されている」「想定していた仕上がりと違う」というトラブルは、作業項目の記載が抽象的な場合に発生しやすくなります。契約時にチェックリスト化し、初回作業後に立ち会い確認の場を設けておくと、認識のズレを早期に解消できます。
追加請求の発生
当初見積もりに含まれていない作業が請求された場合は、契約書・見積書に立ち戻り、どの項目が追加対象かを確認します。事前承認を必要とする項目を契約段階で定義しておくと、想定外の請求を防げます。
担当者の入れ替わりによる品質変動
清掃業界は担当作業員の入れ替わりが起きやすく、人によって仕上がりに差が出ることがあります。報告書の提出形式(写真・チェックリスト等)、責任者によるスポットチェックの頻度、品質クレーム時の対応フローを契約段階で確認しておくと安定運用しやすくなります。
よくあるご質問
Q. 共用部の清掃はテナントが手配する必要がありますか
多くのオフィスビルでは、エントランス・エレベーター・階段・階共用トイレ等の共用部清掃はビル管理会社・オーナー側で行い、管理費に含まれています。ただし、自社専有部内の清掃は原則テナント負担となります。共用部の範囲は契約書・管理規約で個別に定められているため、契約締結前に確認することをおすすめします。
Q. 業者を入れず社内清掃のみで運用することは可能ですか
小規模オフィスでは社内清掃のみで運用するケースもあります。ただし、床のワックスがけ・カーペット洗浄・空調機洗浄など専門機材が必要な作業は社内対応が難しいため、年単位の定期メニューだけ業者へ依頼する併用型が現実的です。退去時のクリーニング義務とのバランスも考慮して判断します。
Q. 退去時のクリーニングはテナントが手配しますか
事業用賃貸では契約条項によって異なります。「貸主指定業者によるクリーニング」「テナント手配のクリーニング」「貸主が実施し費用をテナント負担」など複数のパターンがあります。契約書の原状回復・退去精算条項を確認し、不明点があれば締結前に貸主・仲介会社に確認しておくと安全です。
Q. 清掃業者の作業中に什器が破損した場合はどうなりますか
業者側の賠償責任保険でカバーされるのが一般的です。契約締結前に、賠償責任保険の加入有無と補償上限額、事故発生時の連絡フローを確認しておくと、万一の際の対応がスムーズになります。
まとめ
オフィス清掃は、業務環境の維持だけでなく、賃貸借契約上の善管注意義務や原状回復の費用にも関わるテーマです。日常清掃と定期清掃の住み分け、頻度の設計、業者の作業範囲・料金・保険・セキュリティ対応の確認、契約書面でのトラブル予防の4点を押さえておくと、入居後の運用がスムーズになります。物件選定の段階で共用部の管理状態や清掃区分を確認しておくことで、入居後の追加コストの想定もしやすくなります。
会社概要
店舗名・・・株式会社ビルプランナー
所在地・・・〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目18番14号
電話番号・・・052-218-4555
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