不動産コラム
2025年9月18日
オフィスのパーテーション選び方ガイド|種類・設置タイプ・賃貸時の注意点

オフィスのパーテーション(間仕切り)は、執務スペースの区画・会議室の確保・集中エリアの確保・来客動線の整理など、限られた床面積の中で複数の機能を成立させるための基本的な設備です。一見すると単なる衝立に見えますが、設置タイプによって工事の有無・原状回復時の扱い・消防/建築基準法上の扱いが変わるため、物件の契約条件と切り離して選ぶことはできません。
本稿では、名古屋市内で事業用物件の入居や移転を検討される方向けに、オフィス用パーテーションの主な種類と特徴、用途別の選び方、賃貸オフィスで設置する際に確認しておきたい契約・工事区分上の注意点を整理しました。レイアウト設計や見積取得の前に押さえておきたい観点を網羅しています。
オフィスのパーテーション(間仕切り)は、執務スペースの区画・会議室の確保・集中エリアの確保・来客動線の整理など、限られた床面積の中で複数の機能を成立させるための基本的な設備です。一見すると単なる衝立に見えますが、設置タイプによって工事の有無・原状回復時の扱い・消防/建築基準法上の扱いが変わるため、物件の契約条件と切り離して選ぶことはできません。
本稿では、名古屋市内で事業用物件の入居や移転を検討される方向けに、オフィス用パーテーションの主な種類と特徴、用途別の選び方、賃貸オフィスで設置する際に確認しておきたい契約・工事区分上の注意点を整理しました。レイアウト設計や見積取得の前に押さえておきたい観点を網羅しています。
オフィスパーテーションの基本
パーテーションは、執務室をミーティングスペース・応接スペース・集中作業エリア・サーバ室などに区切るために用いる間仕切りの総称です。空間を物理的に分けるだけでなく、視線・音・動線を調整し、業務の生産性とプライバシーを両立させる役割があります。
主な役割
- 会議室・応接室・面談ブースなど用途別ゾーニング
- 来客動線と執務エリアの分離
- 視線遮蔽による集中環境の確保
- 機密書類・サーバ機器を扱うエリアのセキュリティ確保
- レイアウト変更に応じた空間の再分割
パーテーションの主な種類
オフィス用パーテーションは、高さと施工方法を軸に大きく分けて整理できます。賃貸オフィスでは「工事を伴うかどうか」が契約条件に直結するため、種別を明確に押さえておくことが重要です。
ローパーテーション(置き型)
天井まで届かない高さの間仕切りで、自立式または連結式のものが多く、工事を伴わずに設置・移動・撤去ができます。レイアウト変更が想定される執務室や、視線の遮蔽が主目的のエリアに向いています。高さは概ね1,200mm前後・1,600mm前後・1,800mm前後の3区分で展開されることが一般的です。
- 工事不要で設置・撤去が容易
- レイアウト変更への柔軟性が高い
- 音や空調は完全には区切れない
- 素材・色のバリエーションが豊富
ハイパーテーション(施工型)
枠組みを天井まで届かせて部屋として完全に区切る間仕切りで、専門業者による施工が前提となります。会議室・役員室・サーバ室など、独立した部屋としての機能が求められるエリアに用いられます。天井との取り合い部分(欄間)を開けるか塞ぐかで、空調・音の扱いが変わります。
- 欄間オープン型: 既存空調と煙感知器をそのまま使える反面、防音性は限定的
- 欄間クローズ型: 防音性・空調独立性は高いが、消防設備(感知器・スプリンクラー)の追加が必要になる場合がある
- 原状回復時に解体・撤去工事が発生する
スチール・アルミパネル型
金属フレームに不燃パネル(スチール・アルミ・石膏ボード等)を組み合わせた標準的な施工型パーテーションです。耐久性・防火性に優れ、長期間の使用に向きます。
ガラスパーテーション
強化ガラスや合わせガラスを用いた間仕切りで、自然光を奥まで通し、開放感を確保しながら空間を区切れます。会議室や役員室の前面に採用されることが多く、目隠しが必要な箇所はフィルム貼りやフロスト加工で調整します。
可動間仕切り・折戸型
レールに沿ってパネルを移動・収納できるタイプです。研修室と複数の会議室を兼ねるなど、用途を時間帯で切り替えたい空間に向いています。
卓上・デスクトップ型
机上に置くタイプの簡易間仕切りで、視線の遮蔽や飛沫対策の補助として使われます。執務机のレイアウトを変えずに導入できる手軽さが特徴です。
用途別の選び方
会議室・面談ブース
会話の機密性を確保したい用途では、ハイパーテーション+欄間クローズ、もしくはガラス+遮音仕様が候補になります。スプリンクラーや煙感知器の配置に影響するため、設計段階でビル管理側との確認が必要です。
執務エリアのゾーニング
固定化したくない執務エリアは、ローパーテーションで緩やかに区切るのが扱いやすい選択肢です。工事を伴わず、レイアウト変更にも追随できます。
エントランス・受付
来客動線と執務エリアを分けたい場合、ガラス+ローまたはミドル高さの組み合わせで、抜け感を保ちながら視線を遮ることができます。
サーバ室・収納庫
セキュリティと耐久性を優先するため、施錠可能なドアを備えたハイパーテーションを採用するのが一般的です。発熱機器を伴う場合は空調の分離も検討対象になります。
賃貸オフィスで設置する際の確認項目
賃貸物件にパーテーションを設置する場合、什器ではなく「内装工事」として扱われるケースがあるため、契約書・工事区分・原状回復条件をあらかじめ確認しておく必要があります。
工事区分(A・B・C工事)
- A工事: 建物本体・共用部に関する工事。費用負担はオーナー、施工はオーナー指定業者
- B工事: 専有部のうち、建物本体に影響するためビル指定業者で行う工事(防災・空調・電気の幹線等)。費用はテナント負担
- C工事: 専有部の内装・什器設置などテナントが業者を選定して行う工事
ハイパーテーションのうち、消防設備や空調に手を入れる施工はB工事相当として、ビル指定業者を介する必要が出ることがあります。見積取得前にビル管理会社へ確認しておくと、後のスケジュール遅延を避けられます。
原状回復の範囲
事業用賃貸では、入居時に存在しなかった造作物は契約終了時に借主負担で撤去するという特約が一般的です。施工型パーテーションを設置した場合は、退去時の解体・撤去・天井ボード補修まで含めて費用と工期を見込んでおく必要があります。ローパーテーションは什器扱いで撤去が容易ですが、床・壁に固定した場合は補修が発生します。
消防・建築基準法上の扱い
欄間を完全に塞ぐと、その区画は「個室」として扱われ、煙感知器・スプリンクラーヘッド・非常照明・避難経路の見直しが必要になる場合があります。設計時にビル管理会社と消防設備業者を交えて確認することが望ましいです。
空調・電源・LANの取り回し
区画後のエリアに空調が行き渡るか、コンセント・LAN配線が足りるかは、レイアウト確定前に天井伏図と照らし合わせて確認します。OAフロアの有無によって配線計画も変わります。
導入までの一般的な流れ
- 用途・予算・工期の整理(会議室の数、必要な遮音性、レイアウト変更の頻度など)
- 賃貸借契約書・工事区分表・ビル管理規約の確認
- 専門業者によるレイアウト案・見積の取得(複数社比較が望ましい)
- 消防・空調・電気の事前協議(ビル管理会社経由)
- 発注・施工(施工型は数日〜数週間)
- 退去時の原状回復計画の事前確認
よくあるご質問
Q. 賃貸オフィスでも自由にパーテーションを設置できますか
ローパーテーション(置き型)は什器扱いで設置できる場合が多い一方、ハイパーテーションのように床・天井へ固定する施工型は、賃貸借契約・工事区分表に基づいてビル管理会社の事前承認が必要になるのが一般的です。設置可否や指定業者の有無を、見積前に確認しておくとスムーズです。
Q. 原状回復ではパーテーションをどこまで撤去する必要がありますか
事業用賃貸では「入居時に存在しなかった造作は借主負担で撤去」という特約が一般的で、施工型パーテーションは解体・廃材処分・天井や床の補修まで含めて費用が発生します。契約書の特約条項と退去時の現地立会の運用を、入居前に確認しておくことをおすすめします。
Q. 防音性を重視する会議室にしたい場合の選び方は
欄間クローズのハイパーテーションに、遮音性能の高いパネルや遮音ドアを組み合わせるのが基本です。ただし区画が独立した部屋扱いになることで、煙感知器の追加・空調吹出口の調整・スプリンクラー再配置などが必要になる場合があります。設計段階でビル管理会社と協議してください。
Q. レイアウト変更が多い場合はどう選べばよいですか
変更頻度が高い場合は、ローパーテーションや可動間仕切りなど、撤去・移設が容易なタイプが扱いやすい選択肢です。固定造作を最小限にしておくと、組織変更や人員増減への追随がしやすくなります。
まとめ
オフィスパーテーションは、種類によって工事の有無・契約上の扱い・原状回復の範囲が大きく変わります。「どんなパーテーションが見栄え良いか」だけでなく、「賃貸借契約と工事区分の中で、自社のレイアウトニーズをどう実現するか」という視点で選ぶと、入居後の手戻りや退去時のコスト負担を抑えられます。物件選定の段階から、想定するレイアウトと工事の範囲を仲介会社へ伝えておくことをおすすめします。
会社概要
店舗名・・・株式会社ビルプランナー
所在地・・・〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目18番14号
電話番号・・・052-218-4555
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