不動産コラム
2025年6月9日
オフィスのタイルカーペットの選び方完全ガイド!施工方法と色配色で空間印象が激変
オフィスの床、選び方でこんなに印象が変わるなんて、あなたは知っていましたか?
「掃除が面倒」「デザインが古い」「いつの間にかずれて歩きにくい」そんな悩みを抱えるオフィスにこそ、タイルカーペットの導入が注目されています。特に今、東リやサンゲツといった大手メーカーが提供する業務用のタイルタイプは、制電や遮音、防汚などの高機能に加えて、施工性の高さとコストパフォーマンスでも人気を集めています。
この記事では、オフィスの床をタイルカーペットで模様替えするときに知っておきたいポイントについてまとめました。
株式会社ビルプランナーは、お客様のニーズに合わせた不動産仲介サービスを提供しております。テナントの物件探しから不動産の売買、有効活用のコンサルティング、そして賃貸ビルやマンションの建物管理まで、幅広いサービスでサポートいたします。市場動向の精密な分析と豊富なデータに基づき、お客様の不動産活用をトータルでサポートします。どうぞお気軽にご相談ください。
-
-
会社名 株式会社ビルプランナー 住所 〒460-0002愛知県名古屋市中区丸の内2丁目18番14号 電話 052-218-4555
オフィスのタイルカーペットとは?導入メリットと基本の機能を解説
タイルカーペットの基本性能と業務用で選ばれる理由
タイルカーペットとは、50cm角を中心とした正方形や長方形のカーペット素材を床面に敷き詰めていく床材の一種で、業務用のオフィスや商業施設で広く使われています。見た目の印象を整えるだけでなく、耐久性、遮音性、制電性、メンテナンス性に優れた特徴を持っており、従来のロールカーペットよりも導入効果が高いとされます。
その最大の利点は、部分的な交換ができる点にあります。コーヒーやインクなどの汚れ、什器移動による摩耗が発生した場合でも、汚れたパーツのみを取り外して交換できるため、ランニングコストが抑えられます。
主な基本性能と業務用に選ばれる理由を表にまとめました。
性能項目 | 業務用タイルカーペットの特徴 |
耐久性 | 通常の歩行や什器移動に対して強く、3年以上の使用にも耐える |
制電性能 | OAフロアや精密機器のある空間で安心の静電気対策 |
遮音・防音 | 床衝撃音を和らげ、静音性が求められる空間にも対応 |
防炎性 | 防炎認定取得済みの商品が多く、商業施設や公共施設での採用率が高い |
メンテナンス性 | 掃除機や洗剤拭きに対応し、簡単に美観維持ができる |
さらに、オフィスにおけるゾーニング用途にも優れています。業務用では配色やパターンが豊富で、執務エリア・打ち合わせスペース・通路など、目的別にカラーを分けて敷設することで空間の視認性や安全性が向上します。
ロールカーペット・家庭用との違いと注意点
オフィスで使用されるタイルカーペットと、家庭用またはロールカーペットとの間にはいくつかの本質的な違いがあります。見た目が似ているため選定時に混同されやすいものの、導入後の使い勝手や耐用年数、メンテナンス性に大きな差が生まれます。
それぞれの違いは以下の通りです。
比較項目 | タイルカーペット | ロールカーペット |
サイズ | 約50×50cmなど小単位 | 長尺(2〜4m幅) |
施工 | 一部施工・DIY可能 | 専門業者による全面施工が基本 |
張り替え対応 | 汚れた部分のみ交換可 | 一部破損でも全体張り替えが必要 |
メンテナンス | 掃除機・拭き取り清掃が可能 | 基本は掃除機、汚れは専門クリーニングが必要 |
価格帯(導入コスト) | ケース単位(20〜50枚)で選びやすく予算調整可 | 面積計算+施工費の一括負担 |
また、家庭用で市販されているタイルカーペットは、安価な反面、裏面の吸着力やパイルの耐久性が業務用に比べて劣ることが少なくありません。オフィスでは什器の移動や多頻度の歩行が発生するため、家庭用の仕様では反り返り・ズレ・破れといった問題が起こる可能性が高く、長期運用には不向きです。
さらに、防炎性や制電性についても、家庭用では非対応の製品が多く、オフィス環境に必要な法的・安全基準を満たさないケースも存在します。賃貸オフィスや共用ビルでの施工では、防炎ラベル取得済みか、防火材料として認定されているかなどのチェックが必要不可欠です。
失敗を防ぐためには、導入前に以下の点を確認することが推奨されます。
- 防炎認定品かどうか(特にビル指定仕様)
- OAフロア対応の裏地構造になっているか
- 耐摩耗性・制電性・遮音性のデータが開示されているか
- ケース販売かバラ売りか、コストの違い
これらを確認せず家庭用モデルや安価品を導入してしまうと、再施工やトラブル対応により結果的にコスト超過を招くリスクがあります。安さに惹かれて判断するのではなく、オフィスの用途・床材環境・法的条件をクリアした製品選びが重要です。
オフィスのタイルカーペットの選び方!色・素材・レイアウトで変わる空間効果
配色とゾーニングで変わるオフィス印象と動線設計
オフィスの空間設計において、床材の色や配置は視覚的な印象だけでなく、社員の集中力や来訪者の印象、さらには業務効率にまで影響を与える重要な要素です。特にタイルカーペットは、配色やパターンの自由度が高く、ゾーニングを意識したレイアウトによってオフィス全体の空間演出が可能となります。
まず、オフィスの配色においては、カラー心理学に基づいた選定が有効です。以下は一般的なオフィス空間で使用される色とその心理的効果をまとめたものです。
色の系統 | 主な心理効果 | 適用エリアの例 |
ブルー系 | 集中力向上、冷静、知的 | 執務スペース、会議室 |
グレー・ベージュ系 | 落ち着き、安定感 | 通路、共有スペース |
グリーン系 | 癒し、目の疲労軽減 | リフレッシュルーム、受付 |
レッド系 | 活力、刺激、注意喚起 | アクセントスペース、緊急出口 |
イエロー系 | ポジティブ、明るさ、コミュニケーション | コミュニケーションエリア |
このように、タイルカーペットを色分けすることで、意図的にオフィスの用途別に雰囲気や印象をコントロールすることが可能です。また、ゾーニングとは、執務室、会議室、来客エリア、休憩スペースなどの機能的なエリアを色やデザインによって明確に区切る手法で、動線の明確化や無駄な移動の削減にも寄与します。
ゾーニング設計は見た目の印象だけでなく、社員の心理的快適性や集中力、さらには業務効率を高めるための戦略でもあります。導線やフロア構成に合わせて配色とレイアウトを考えることで、オフィスの価値と機能性を大きく向上させることができるのです。
素材とデザインで選ぶタイルカーペットの実用性
タイルカーペットは色やパターンだけでなく、「素材」や「構造」によっても快適性・耐久性・メンテナンス性が大きく変わります。特にオフィスにおいては、高頻度の歩行や什器の移動があるため、素材の選定は非常に重要です。
主要な素材には以下の3種類があります。
素材名 | 特徴 | オフィス適性 |
ナイロン | 弾力性・耐久性が高く、へたりにくい | ◎(高頻度使用の執務室に最適) |
ポリプロピレン | 汚れに強く価格が安いが、へたりやすく静電気が起きやすい | ○(短期使用や低予算スペース向け) |
リサイクル素材 | 環境配慮型、製品により性能にばらつきがある | △(用途により選定が必要) |
オフィスの用途に応じた適材適所の選定が必要です。たとえば、執務スペースでは耐久性重視でナイロン製が好まれ、来客エリアではデザイン性と価格のバランスを考えてポリプロピレン製を選ぶ企業も多いです。
また、裏面の構造も重要です。吸着式のバッキング素材を使用すれば、接着剤不要で施工が可能となり、原状回復を必要とする賃貸オフィスにも対応できます。さらに制電性や遮音性を高める加工が施されているかも確認ポイントです。
デザインの観点では、近年のトレンドとして「木目調」「コンクリート調」「北欧系カラー配色」など、床材にインテリア性を持たせるパターンが人気です。以下はデザイン別に特徴をまとめた表です。
デザイン傾向 | 特徴・用途 |
木目・ナチュラル | フローリング風で温かみがあり、執務室や役員室に最適 |
コンクリート調 | 無機質でスタイリッシュ、IT企業やデザイン会社で多用 |
パターン系 | ランダム配置で汚れが目立ちにくく、汎用オフィス向け |
単色+差し色 | アクセントカラーでゾーンの違いを明示、通路や休憩スペースなど |
なお、施工面でも注意が必要です。厚みやバッキング素材によって敷設方法や相性の良い床材が異なるため、選定時には「現在の床がフローリングなのか、OAフロアなのか」を業者に相談のうえ判断することが重要です。
施工パターンで変わる!オフィスのタイルカーペットの敷設方法と工期目安
自社施工と業者依頼の判断基準と注意点
オフィスのタイルカーペットを敷設する際、自社施工にするか業者に依頼するかで、コストや仕上がりに大きな差が出ます。それぞれにメリット・デメリットが存在し、状況に応じた判断が重要です。ここでは、判断の基準と注意点について詳しく解説します。
まず、自社施工が適しているケースは、床面積が比較的小さく、OAフロア対応が不要な空間である場合です。DIY用の吸着式や置くだけのタイルカーペットは、接着剤不要で手軽に設置できるため、オフィスの一部ゾーンや会議室、個室ブースなどには自社対応でも十分に対応可能です。特に近年では、ホームセンターや通販で「ずれにくい」「反り返りにくい」といった高機能な商品も多く流通しており、必要な工具も最小限で済みます。
一方、業者依頼が推奨されるのは、以下のような条件に該当する場合です。
- 床面積が50平方メートルを超える中規模〜大規模オフィス
- 配線を床下に隠すOAフロア対応の敷設が必要
- 工事完了までの工期に制限があり、短期間で正確な施工が求められる
- 賃貸物件で退去時の原状回復義務があるため、施工方法や接着剤の種類に制限がある
実際に自社施工を試みたものの「タイルがずれて不格好になった」「反り返ってつまずきやすくなった」というトラブルが発生するケースも多いため、専門業者による施工は長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れます。
以下に、自社施工と業者依頼の主な違いを比較した表を示します。
比較項目 | 自社施工 | 業者依頼 |
工期 | 長くなりがち(1〜2日以上) | 最短半日〜1日で完了可能 |
仕上がり | ムラが出る可能性がある | 専門技術により高品質 |
施工対応範囲 | 小規模オフィス・一部ゾーン | 中〜大規模・全体レイアウト対応可 |
失敗時のリスク | 自己責任 | 再施工保証やクレーム対応あり |
施工業者に依頼する際には、料金体系や施工実績、使用する接着剤の種類、施工範囲(全体貼り替えか部分貼りか)などを事前に確認することが大切です。特にオフィス用の場合、防炎・制電性能を持った業務用タイルカーペットが使用されるため、施工ミスが業務に与える影響も小さくありません。
費用を抑えたい場合は、施主支給に対応している業者を選び、タイルカーペット自体を自分で購入して施工だけ依頼するという方法もあります。
敷設準備と必要な道具・施工の流れ
タイルカーペットを美しく、かつ安全に敷設するためには、事前の準備と正確な手順が欠かせません。ここでは、施工に必要な道具や、DIYでも実践できる敷設のステップを解説します。
まず、準備段階では次のような点を確認します。
- オフィスの床材(フローリング・OAフロア・塩ビシートなど)に適した施工方法を把握
- 施工範囲の面積計算(予備含め110%程度が目安)
- 材料の種類(ナイロン・ポリプロピレン・再生繊維など)と機能(遮音性・制電性など)
- レイアウトとゾーニング計画(通路・作業席・来客エリアなど)
施工に必要な道具の一例は以下のとおりです。
用途 | 使用道具 |
寸法測定 | メジャー、チョークライン |
カット調整 | カッター、定規、カッターマット |
接着作業 | 吸着シートまたは接着剤(ボンド) |
施工補助 | ローラー、仮止め用テープ |
清掃・安全対策 | 掃除機、手袋、マスク |
施工の手順は次のようになります。
- 施工箇所の掃除・清掃
床面にホコリや油分が残っていると接着不良や浮き上がりの原因になるため、掃除機で丁寧に清掃します。 - 中心ラインの墨出し
タイルカーペットは中心から敷き始めるとズレを防ぎやすく、美しく仕上がります。基準線をチョークで引き、起点を明確にしておきます。 - 仮並べ(仮置き)
先に仮並べを行うことで、柄合わせや方向性の確認ができます。特に木目調や市松模様などは、このステップが重要です。 - 接着・敷設作業
仮置きしたタイルを1枚ずつ外しながら、接着シートまたはボンドを用いて固定します。ローラーを使って圧着し、浮きが出ないようにします。 - 端部・壁際のカット調整
壁際などは隙間ができないよう、カーペットを寸法に合わせて丁寧にカットして敷き詰めます。 - 最終点検・清掃
浮きやズレ、粘着剤のはみ出しがないか確認し、掃除機で仕上げ清掃を行えば完了です。
施工時間は一般的に10畳(約16.5平方メートル)で3〜5時間、自社施工ではそれ以上を見込むべきですが、業者施工なら半日で終わるケースも多くあります。
タイルカーペットの張り替え時には「旧カーペットの撤去」「下地処理」「搬出・廃棄」など追加工程が発生するため、費用・工期の見積もりを複数業者から取り、比較検討することが重要です。
オフィスの印象を大きく左右する床面は、見た目だけでなく機能性も含めて最適化することが、生産性向上や働きやすい環境づくりにつながります。タイルカーペットの施工は単なるリフォームではなく、オフィス全体のブランディングや衛生管理の一環として戦略的に捉えるべきでしょう。
まとめ
オフィスにおけるタイルカーペットの導入は、単なる床材の選定にとどまらず、従業員の働きやすさや来訪者の印象、さらには経営面にも大きな影響を与える重要な要素です。特に、ゾーニング設計による空間の使い分けや、配色による心理的効果を取り入れたレイアウトは、ワークスペースの生産性向上やコミュニケーションの活性化に直結します。
また、自社施工か専門業者依頼かの判断も重要です。施工面積が小さく、OAフロア対応や段差がない場合はDIYでも対応可能ですが、配線処理や接着剤の選定、下地の補修が必要なケースでは、専門業者に依頼することでトラブルを未然に防げます。
「思ったより高額だった」「ずれてしまいストレスに」などの失敗例も少なくありません。事前に必要な知識を得ておくことで、デザイン性だけでなくメンテナンス性や将来の張り替えコストまで考慮した賢い選択が可能になります。
働きやすく、おしゃれで快適なオフィス空間は、床から変わります。見た目だけでなく機能性・費用・メンテナンスを総合的に検討し、長く愛される空間づくりを実現しましょう。
株式会社ビルプランナーは、お客様のニーズに合わせた不動産仲介サービスを提供しております。テナントの物件探しから不動産の売買、有効活用のコンサルティング、そして賃貸ビルやマンションの建物管理まで、幅広いサービスでサポートいたします。市場動向の精密な分析と豊富なデータに基づき、お客様の不動産活用をトータルでサポートします。どうぞお気軽にご相談ください。
-
-
会社名 株式会社ビルプランナー 住所 〒460-0002愛知県名古屋市中区丸の内2丁目18番14号 電話 052-218-4555
よくある質問
Q. 自社でのDIY施工と業者依頼、どちらがコスト的にお得ですか?
A. 小規模スペースであればDIYでも対応可能ですが、施工精度や耐用年数、張り替え時の手間を考慮すると、業者依頼の方が結果的にお得なケースが多いです。DIYでは材料費が抑えられる一方、接着剤やカット道具、ボンドなどの購入や手間がかかります。施工不良によりズレや浮きが生じた場合、部分交換に追加コストが発生することもあります。特にOAフロアや配線が絡む床材は業務用に対応した施工技術が必要であり、安全性と仕上がりを重視するなら、プロの業者に依頼するのが現実的です。
Q. オフィスのタイルカーペットは家庭用とどう違いますか?
A. オフィスで使われるタイルカーペットは、家庭用に比べて耐久性・制電性・防汚性能に優れており、歩行頻度の高い空間でも長持ちする仕様になっています。例えば、家庭用のタイルカーペットはパイルが短く薄手で、静音性やクッション性に特化しているのに対し、業務用はパイル密度が高く、椅子のキャスター移動にも耐えるループ構造を採用しています。また、防炎性や防滑性なども建築基準法の商業施設基準を満たしている必要があり、結果として長期的な床材の品質維持に貢献します。
Q. 色の選び方でオフィスの印象は本当に変わりますか?
A. はい、色の選定はオフィスの印象や働き方に大きな影響を与えます。例えば、グレーやネイビーといった落ち着いたカラーは集中力を高め、執務スペースに適しています。一方、明るいグリーンやブルーは開放感や安心感を演出し、来客エリアや会議室に適しています。また、色を使い分けたゾーニング設計により、業務内容ごとにスペースを視覚的に整理でき、動線や作業効率の向上にも繋がります。実際に、配色による心理的効果を活用したレイアウトは、オフィスの生産性向上や従業員の定着率にも寄与するという研究もあります。タイルカーペットは色やパターンの自由度が高いため、機能とデザインを両立させた空間づくりが可能です。
会社概要
店舗名・・・株式会社ビルプランナー
所在地・・・〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目18番14号
電話番号・・・052-218-4555
- 最近の記事
-
-
2025年6月3日オフィス収納で差がつく実践アイデア!デスク周りから書庫まで効率UP
-
2025年5月30日森下駅エリアのオフィス賃貸の違いと選び方!事業用物件や貸事務所を比較
-
2025年5月27日矢田駅周辺におけるオフィス選び! 初期費用から契約の流れまで完全解説