不動産コラム

2025年12月9日

オフィスの清掃|サービス種類・業者選定のポイントとテナント/管理会社の責任範囲

オフィスの清掃は、従業員の衛生環境・来客対応の印象・建物や什器の長寿命化に直結する継続的な業務です。ただし賃貸オフィスの場合、ビル共用部・専有区画・退去時清掃のどこまでが管理会社負担か、どこからテナント自身の手配が必要か、契約条件によって切り分けが異なります。

本稿では、オフィスの清掃サービスの種類、業者選定のポイント、テナントとして知っておきたい責任範囲の切り分け、物件選定・契約時に確認したい清掃関連事項を整理します。

オフィスの清掃は、従業員の衛生環境・来客対応の印象・建物や什器の長寿命化に直結する継続的な業務です。ただし賃貸オフィスの場合、ビル共用部・専有区画・退去時清掃のどこまでが管理会社負担か、どこからテナント自身の手配が必要か、契約条件によって切り分けが異なります。

本稿では、オフィスの清掃サービスの種類、業者選定のポイント、テナントとして知っておきたい責任範囲の切り分け、物件選定・契約時に確認したい清掃関連事項を整理します。

賃貸オフィスの清掃責任の切り分け

共用部と専有部の区分

賃貸オフィスビルでは、共用部(エントランス・廊下・共用トイレ・エレベーター・階段など)の清掃は通常、ビル管理会社の負担範囲で、テナントが支払う共益費・管理費に清掃費用が含まれています。一方、専有区画内(自社のオフィススペース・執務室・社内トイレ・給湯室など)の日常清掃は、テナント自身が手配するのが原則です。

物件ごとに範囲の切り分けは異なるため、契約書・重要事項説明書の清掃関連条項を入居前に確認しておくと、運用開始後の役割分担が明確になります。

共益費に含まれる清掃の典型的な範囲

  • エントランス・ロビー・エレベーターホールの日常清掃
  • 共用廊下・階段の定期的な清掃・ワックスがけ
  • 共用トイレ(トイレが各フロア共用の場合)の衛生管理
  • 窓ガラス清掃・外壁清掃(年数回程度、ビル規模による)
  • ゴミ集積所の管理(自治体ルールの範囲内)

テナント側で手配が必要な清掃

  • 専有区画内の日常清掃(執務エリアの床・デスク・OA機器)
  • 区画内トイレ・給湯室の清掃
  • 空調機器・フィルターのクリーニング(物件により管理側が実施する場合もあり)
  • カーペットの専門洗浄(汚れ・経年劣化時)
  • 退去時の原状回復に関連する清掃

ゴミ回収は事業系一般廃棄物(名古屋市の場合、市の通常収集ではなく民間収集業者との契約が必要)となるため、ビル側の集積ルール・契約業者の指定有無を確認してください。

清掃サービスの種類

日常清掃・定期清掃・スポット清掃

  • 日常清掃:平日の毎日または週数回、ゴミ回収・床の掃除・トイレや給湯室の清掃を行う。常時清潔な環境を維持する基本サービス
  • 定期清掃:月1回〜数か月に1回、カーペット洗浄・床ワックスがけ・窓ガラス清掃など専門機材が必要な清掃を実施。普段手が届かない部分を補完
  • スポット清掃:退去時・イベント後・大規模改装前後など、特定タイミングでの集中清掃。一時的な需要に対応

部位別の専門清掃

  • カーペット清掃:専用機械と洗浄剤で定期洗浄。長期放置すると繊維にダニ・汚れが蓄積し、退去時の原状回復費用が跳ね上がる要因になりやすい
  • エアコン・換気設備:内部分解洗浄はプロ作業。業務用エアコンは使用時間が長いため、定期的なメンテナンスで空調効率の低下を防ぐ
  • ガラス・窓:高所作業を伴うため、専門業者による安全対策のもとで実施
  • トイレ・給湯室:衛生管理の要。日常清掃に加えて、配管の定期メンテナンス(水回り業者の領域)が必要な場合あり

清掃業者選定のポイント

  • 実績・信頼性:オフィスビル・事業所向けの清掃実績。小規模事務所中心の業者と、ビル一棟単位の大手では得意分野が異なる
  • 対応範囲:日常清掃のみか、定期・スポット・原状回復まで一括対応できるか
  • 料金の透明性:見積もり内訳(面積・頻度・作業内容・オプションの切り分け)が明示されているか
  • 保険加入:作業中の事故・損害に備えた損害賠償保険の加入状況
  • 作業時間帯の柔軟性:営業時間内・時間外・早朝夜間・休日対応の可否
  • 指定業者制度:ビル管理会社が清掃業者を指定しているケース(独自発注ができない)もあるため、契約前に確認

料金・契約条件の考え方

清掃の見積もりは、面積・清掃頻度・作業範囲・時間帯で変動するため、物件ごとに見積もりを取って比較するのが基本です。金額を単純比較するのではなく、以下の構成要素で内訳を揃えると、業者間の比較がしやすくなります。

  • 基本料金(日常清掃の月額等)
  • 定期清掃・スポット清掃のオプション料金
  • 早朝・夜間・休日の割増
  • 特殊作業(カーペット洗浄・エアコン分解等)の個別見積もり
  • 解約予告期間・契約期間の縛り
  • 損害賠償・保険適用の範囲

複数業者の見積もりを取得し、サービス範囲が揃った状態で金額比較するのが、実務的には最も誤解のない進め方です。

自社清掃と外注の比較

  • 自社清掃:従業員が分担して実施。費用は見えにくいが人件費が発生。品質のばらつき・属人化のリスクあり。少人数オフィスで作業量が限定的な場合は成立
  • 外注清掃:専門業者に委託。品質が安定し、人員・機材の専門性を活用できる。コストは明示的だが、社員の清掃作業にかかる時間コストを含めると相対的に有利になるケースが多い

業務内容・従業員規模・事業ステージに応じて、全面外注・部分外注(日常のみ自社+定期は外注)・全面自社の使い分けが可能です。

物件選定時に確認したい清掃関連事項

新規入居・移転の段階で、以下を管理会社・仲介会社経由で確認しておくと、入居後の運用がスムーズになります。

  • 共益費・管理費に含まれる清掃の範囲(共用部のみか、専有区画トイレまで含むか等)
  • 清掃業者の指定制度の有無(テナント独自発注の可否)
  • 共用部の清掃頻度と時間帯
  • ゴミ収集のルール(集積場所・収集時間・業者指定の有無)
  • 空調設備のフィルター清掃の管理主体と頻度
  • 退去時の清掃・原状回復の範囲(スケルトン戻し特約との関係)
  • 定期清掃(ワックスがけ等)のタイミングと業務への影響

これらは物件ごとに扱いが異なり、月々のランニングコストや退去時負担にも影響するため、契約前の段階で書面ベースでの確認をおすすめします。

まとめ

オフィス清掃は継続的な業務ですが、賃貸物件では**ビル管理会社とテナントの責任範囲**を正しく切り分けることが、運用コストと品質管理の起点になります。共益費に含まれる清掃の範囲・指定業者制度の有無・退去時の清掃責任を物件選定・契約段階で確認しておくことで、入居後の予期せぬ負担を避けられます。専有区画内の清掃は、自社清掃・外注・併用を業務規模と予算で使い分けると現実的です。

株式会社ビルプランナーでは、名古屋市内の事業用物件のご紹介とともに、物件ごとの清掃条件(共益費の範囲・指定業者の有無等)の確認もサポートしております。物件選定の段階で清掃条件も合わせてご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。

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